今まで国民健康保険に加入していた人が、就職や結婚などで他の健康保険に加入したときは、国民健康保険の脱退手続きが必要になりますが、手続きを忘れて、「新しく加入した健康保険と国民健康保険の保険料を2重で支払っていた!」という方もいると思います。 この場合、手続きをすれば、払い過ぎた国民健康保険料は返金(還付)してもらうことができます。 そこで今回は、2重で支払った国民健康保険料の返金手続き方法と返金されるまでの期間について、私の住んでいる市区町村の国民健康保険課で確認したことをまとめてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。 国保の脱退忘れ!なぜ、保険料の「2重払い」が起るのか?国民健康保険に加入していた人が、就職などで職場の健康保険に加入したときや結婚などで扶養家族になったときは、国民健康保険の脱退手続きが必要です。 国保の脱退手続きをしなかった場合は、引き続き国民健康保険料は請求されることになっているため、気付かず支払ってしまうというのが原因です。 市区町村から納付書が届いたら「払うもの」と、思ってしまいますよね。 2重で支払った場合はいつからの保険料が戻ってくる? では次に、「2重で支払った保険料はいつからの分が戻ってくるのか?」を確認していきましょう。 Aさんは、11/1に職場の健康保険に加入しました。国保の脱退手続きを忘れ、翌年の2月まで職場の健康保険料と国民健康保険料を2重で支払っていました。 2月に国保と社会保険を二重で支払っていることに気付き、2/15に国保の脱退手続きをしました。この場合は、いつまでの保険料を支払い、いつからの保険料が戻ってくるのか?
(扶養に入った方は健康保険に加入した「資格取得日」ではなく、扶養に認定された「認定日」となります。) Aさんの場合、国保の資格喪失日(職場で健康保険に加入した日の翌日)は11/2なので、その11月の前月にあたる10月までの保険料で再計算され、2重で支払っていた期間(11月~2月までの間)で、払い過ぎた保険料が返金(還付)されることになります。 保険料の再計算は脱退手続きをした日ではなく、国保の資格を喪失した日の属する前月分までを対象に計算しますので、遅れて手続きをしても不利になることはありませんね。 ※ただし、2重で支払った保険料を過去に遡って請求できるのは、2年なので、早めに手続きをするようにしてください。 Check! 国民健康保険の保険料は4月~翌年3月までの保険料を6月期から翌年3月期の10回に分けて支払うという市区町村が多いです。 このように、支払回数と加入月数が一致しないため、脱退した月以降でも保険料の支払いが発生する場合があります。
スポンサーリンク ここでは、払い過ぎた国民健康保険料の返金手続きの内容と返金されるまでの期間についてまとめています。 それでは、保険料の返金手続きの流を確認していきましょう。 まず始めに行う手続きは、「国保の脱退」です。この手続きは保険証を発行している市区町村で行うことができます。 2重で支払っていた保険料を過去に遡って返金(還付)できる期間は2年までとなっていますので、なるべく早めに手続きをするようにしてください。 国保の脱退手続きについては、こちらの記事に詳しくまとめています。 ②保険料の再計算 国保の脱退手続きが完了すると、その月末に保険料の再計算が行われます。 職場の健康保険に加入した日の翌日が「国保の資格喪失日」となり、その日の属する月の前月までの保険料が再計算されます。 ③保険料額通知書が届く 保険料の再計算から約1週間ほどで「保険料額通知書」が自宅へ送られてきます。このとき、「再計算された保険料」や「払い過ぎた保険料がいくらなのか?」を確認することができます。 次に、払い過ぎた保険料がある場合、「還付通知書」が自宅へ送られてきますので、内容を確認してください。(還付通知書は「保険料額通知書」を送った翌日に役所から発送するそうです。) 保険料の返金(還付金)は通常、本人の指定する口座へ入金されることになっていますので、同封されている書類に銀行名等を記入し返信用封筒で返送してください。 (※一部の市区町村では窓口で受け取ることもできます。) 本日、私の住んでいる市区町村に確認したところ、保険料が口座に入金されるまでの期間は、書類を返送してから2~3週間とのことでした。
スポンサーリンク 返金までの期間は、国保の脱退手続きをした日によって異なりますが、大体1~2ヶ月くらいはかかります。 ↓ 2/28:脱退した日の月末に保険料の再計算が行われる ↓ 3/7:保険料の再計算から1週間ほどで「保険料額通知書」が届く ↓ 3/8:「保険料額通知書」のあとに「還付通知書」が届く ↓ 3/9:返金する口座の情報を記入して書類を返送する ↓ 3/22~29:書類返送後、1~2週間で保険料が指定の口座へ振り込まれる
こちらの記事では、国民年金をやめるときの手続きについてまとめていますので、よろしければあわせて参考にしてみてください。 ▶就職したときに国民年金をやめる方法!払い過ぎた保険料はどうなる? 最後に今回の記事に関して役所で確認してみたところ、実際に2重払いをしているケース(特に、扶養家族になった方)は多いそうです。 返金手続きには時効(2年)がありますので、できるだけ早めに手続きをするようにしてください。
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