来年度の税制改正に向け、自民党の宮沢税制調査会長、公明党の赤羽税制調査会長、国民民主党の古川税制調査会長らは17日、6回目となる税制協議を行いました。
自民党の宮沢税制調査会長は、記者団に対し「相手のあることであり、『もう協議なし』とならないとも限らないが、ぜひ何とか協議を続けたいというのが自民・公明両党の考えだ。来年度予算案を年内に編成する観点から、税制改正は今週中には最終的に決定しなければならず、お互い妥協する点があるか相談したい」と述べました。 公明 赤羽税制調査会長「協議 打ち切ったわけではない」
公明党の赤羽税制調査会長は、3党による協議は打ち切りかと記者団に問われ、「打ち切ったわけでは全くない」と述べました。 国民 古川税制調査会長「『協議を打ち切らせてもらう』と通告」
国民民主党の古川税制調査会長は党の代議士会で「『年収103万円の壁』の引き上げ幅について、当然、与党側から新たな提案があるものと思って出席したが示されず、党の税制調査会長間で協議を続けても結果を出せる見通しはないと判断し『協議を打ち切らせてもらう』と通告して席を立ってきた」と述べました。
国民民主党の榛葉幹事長は記者団に対し「ゼロ回答で交渉決裂という報告は受けた。極めて温厚な古川税制調査会長が珍しく怒っていた。自民・公明・国民民主の3党の幹事長の重い合意を現場はきちんと履行するために努力してくれているはずが、誠意のないゼロ回答では話にならない。あとは自民党がどう考えるかに尽きる」と述べました。
役職停止中の国民民主党の玉木代表は旧ツイッターの「X」に「温厚なわが党の古川元久税調会長も席を立ったようです。3党の幹事長間で『178万円を目指す』と合意したのに123万円では話になりません」と投稿しました。 自民 後藤氏「もう少し率直に話を」
自民党の税制調査会は17日午後、党本部で幹部会合を開き、出席者からは国民民主党が与党側の提案を上回る控除額の引き上げを求めていることに対し「責任ある財源論から考えて、できないものはできない」などとの意見が出されました。
公明党の西田幹事長は記者団に対し「誠実に協議を前に進めていく必要があり、国民民主党が『話にならない』ということであれば、話になるような提案をしないと前に進まない。できるだけ早い時期に新たな提案をしなければならない」と述べました。 維新 前原共同代表「国民民主に全面的に賛同」
日本維新の会の前原共同代表は記者団に対し「自民・公明両党が衆議院で過半数割れになる中、それぞれの野党がこだわりの政策を実現するために交渉に臨み、与党は真摯(しんし)に対応することが求められている。私がもし当事者でもばかにしているかのような対応だったと思うので、国民民主党が言っていることに全面的に賛同する」と述べました。 石破首相「対応には誠意をもって臨みたい」
石破総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対し「われわれとして、今までも誠心誠意やってきた。いろいろなそごもあるのかもしれないが、引き続き協議をお願いしたいと思っているし、対応には誠意をもって臨みたい」と述べました。 (责任编辑:) |